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  1. 藍野大学紀要(第30巻より名称変更~)
  2. 第33巻(2021.8.31)

大和言葉による身体前腕の名称

https://aino.repo.nii.ac.jp/records/778
https://aino.repo.nii.ac.jp/records/778
059dd7b4-1f3b-46bd-a3db-c5db0c03cf0f
Item type 紀要論文 / Departmental Bulletin Paper(1)
公開日 2022-07-12
タイトル
タイトル 大和言葉による身体前腕の名称
言語 ja
言語
言語 jpn
資源タイプ
資源タイプ識別子 http://purl.org/coar/resource_type/c_6501
資源タイプ departmental bulletin paper
アクセス権
アクセス権 metadata only access
アクセス権URI http://purl.org/coar/access_right/c_14cb
著者 野田, 亨

× 野田, 亨

ja 野田, 亨
ISNI

ja-Kana ノダ, トオル

en Noda, Toru

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抄録
内容記述タイプ Abstract
内容記述 記紀の記述には、上肢の、特に前腕部の表現が多様に表されていた。例を挙げると、最も多いものがタダムキで、万葉がなでは、多陀牟岐などいく通りかの書き方が存在し、腕、臂の漢字をあてていた。大言海では、タダムキは両方の前腕部が向き合うことができることから「タ+タ+向き」との語源を推定している。タダムキはその多くの出典で女性の白いタダムキを賛美する際に用いられるという特徴が認められた。また歌謡ではタコムラ、タクフラなどの例があるが、用例は少ない。これらは「タ+コムラ」、「タ+クフラ」と分解でき、手にあるコムラ、つまり手にある、下腿のふくらはぎ様の部位を指す表現であると考えられた。その他、ヒヂハギ、タナヒヂなどの表現もわずかに認められ、こちらは「ヒヂ+ハギ」、「タ+ナ+ヒヂ」と分解でき、肘付近のふくらはぎ様の部位、および手の肘付近の部位と解釈できる。これらの場合、ヒヂが現代の肘関節のみを指すのではなく、肘関節から前腕にかけてのより広い範囲をヒヂと呼んでいた可能性がある。これらの用例から、古代日本人は、上肢と下肢を相同的な構造をみなし、前腕部を下腿部に似た構造であると認識していたことが推測された。
言語 ja
書誌情報 ja : 藍野大学紀要

巻 33, 号 1, p. 83-83, ページ数 1, 発行日 2021-08-31
ISSN
収録物識別子タイプ PISSN
収録物識別子 2433-8745
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Ver.1 2023-05-15 12:26:10.237314
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